“ふつう”って？
映画のタイトルにもあるように、“ふつう”という言葉によって、私たちは知らぬ間に、気づかぬうちに、何かしらのしんどさを抱きながら生きているのかもしれません。“ふつう”の方がいい、“ふつう”じゃないといけないみたいに思い込んで、自分を縛り付けて。
私は、「学校教育」というテーマのゲストスピーカーを担わせていただいています。数年前まで高校教師をしていた者で、今は学校に関わる人たちと一緒に、学校が今よりももっと居心地がよい場所になるように働きかけています。今も多くの高校では、“ふつう”科という名前がついていますよね。この“ふつう”科って何なの？とも思わず、それが当たり前だと思いながら生きてきた自分にとっても、今あらためて、“ふつう”科って何なの？ということを、みなさんと一緒に考えていきたいと思っています。